【Django】Python仮想環境でDjangoの開発環境をつくろう(Linux編 )

LinuxDjangoでの開発を行うための開発環境の準備をまとまめす。
実際にLinuxで開発を行う方は、Dockerを使う方が多いと思いますが、今回はPython仮想環境を使用した開発環境となります。(Docker編はこちらです)
今回の手順は次の通りです。

  1. Python仮想環境を作成
  2. 仮想環境に入る
  3. Djangoをインストール
  4. Djangoプロジェクトを作成
  5. 開発用サーバーを起動
  6. ブラウザで表示確認

1)Python仮想環境を作成

# コマンド
python3 -m venv <作成する仮想環境名>

# コマンド例(django40envという名前の仮想環境を作成)
python3 -m venv django40env

コマンドを実行すると、指定した仮想環境名のフォルダが作成されます。

次のようなエラーメッセージが表示される場合は、python3-venvをインストールしてください。

The virtual environment was not created successfully because ensurepip is not
available. On Debian/Ubuntu systems, you need to install the python3-venv
package using the following command.
   apt-get install python3-venv
You may need to use sudo with that command. After installing the python3-venv
package, recreate your virtual environment.
Failing command: ['/home/hh/learning/django40env/bin/python3', '-Im', 'ensurepip', '--upgrade', '--default-pip']
# python3-venvをインストール
sudo apt-get install python3-venv

2)仮想環境に入る

Windowsとコマンドが違うので注意です。

# コマンド(仮想環境フォルダに移動し、Scriptフォルダ内のactivateバッチで仮想環境に入る)
cd <仮想環境名>
source bin/activate

# コマンド例(1で作成した仮想環境:django40envに入る)
cd django40env
source bin/activate

仮想環境に入ると、パスの頭に”(仮想環境名)”が表示されます。

(django40env) C:\Users\hiropiyo\Learning\django40env>

なお、仮想環境を抜けるのはWindowsと同じ、deactivateコマンドです。

3)Djangoをインストール

仮想環境に入った状態でコマンドを入力し、Djangoをインストールします。

# コマンド ※仮想環境に入った状態で実行
pip install django

pip listコマンドでインストールの確認ができます。

4)Djangoプロジェクトを作成

仮想環境に入った状態でコマンドを入力し、Djangoプロジェクトを作成します。
仮想環境フォルダ直下で作成

# コマンド(プロジェクトフォルダを作成し、Djangoプロジェクトとして初期化)
mkdir <プロジェクト名>
cd <プロジェクト名>
django-admin startproject config .

# コマンド例
mkdir test_project
cd test_project
django-admin startproject config .

Djangoプロジェクトを作成すると、configフォルダと、manage.pyが作成されます

configフォルダ:プロジェクト全体を管理するファイルをまとめるフォルダ
manage.py:コマンド実行用ファイル

5)開発用サーバーを起動

仮想環境に入った状態でコマンドを入力し、開発用サーバーを起動します。
カレントディレクトリmanage.pyがあるフォルダ

python manage.py runserver

6)ブラウザで表示確認

開発用サーバーを起動すると次のような画面が表示されます。

URLが表示されているので、これをブラウザに入力します。
※特にオプションを指定しなければ、http://127.0.0.1:8000/

このようなロケットが飛んでいる絵(Djangoデフォルト画面)が表示されれば開発準備OKです。

コマンドまとめ

# 1)Python開発環境(例.django40env)を作成
python3 -m venv django40env

# 2)仮想環境に入る
cd django40env
source bin/activate

# ↓↓↓ここからは仮想環境に入った状態で行う↓↓↓

# 3)Djangoをインストール
pip install django

# 4)Djangoプロジェクト(例.test_project)を作成
mkdir test_project
cd test_project
django-admin startproject config .

# 5)開発用サーバーを起動
python manage.py runserver

# 6)ブラウザで表示確認